グーグルアナリティクスでなんとなく数字を眺めているけど、言葉の意味とかよくわからない
そんな声にお答えします。
みなさん、Googleアナリティクスを活用されていますか?
今回はGoogleアナリティクスに出てくる用語の意味を解説していきます。
対象読者
- エンゲージメントが一体何を指すのかよくわからない
- エンゲージメント、集客レポートをよくみる
- Googleがサイトをどう評価しているのか知りたい
用語すべてを取り上げると量が多すぎて爆発するので、よく使用するであろう、グーグルアナリティクスレポートの「エンゲージメント」と「集客」に絞っています。
また、すべての用語ではなく理解が難しいと思われる用語のみ取り上げています。その点はご了承ください。
用語解説
まずはエンゲージメント周りとアクティブユーザーについて公式から引用して解説します。
なぜなら、その後の解説でも何度も出てくる用語だからです。ここはしっかりと理解しましょう。
その後はアイウエオ順で用語を解説します。
エンゲージメント
サイトやアプリに対するユーザーの操作です。
例:
コンテンツ配信者の場合は、ページを下方向にゆっくりスクロールするといった操作がエンゲージメントになります。ユーザーが記事の長さを確認するためではなく、内容を読むためにスクロールしていることを示すエンゲージメントです。
eコマースサイトの場合は、商品の詳細ページを閲覧する、特定のページに一定時間留まるといった操作がエンゲージメントになります。
オンラインバンキングアプリの場合は、口座の残高確認などです。
大学のサイトの場合は、情報動画の視聴などがエンゲージメントになります。
ユーザーのサイトやアプリに対しての操作のことです。
ユーザーがサイトやアプリに関心を寄せたかどうかを測る指標になります。
エンゲージメントセッション
エンゲージのあったセッションとは、10 秒以上続いたセッション、コンバージョン イベントが 1 回以上発生したセッッション、ページビューまたはスクリーン ビューが 2 回以上発生したセッションです。
エンゲージメントセッションは数字で具体的に定義されています。
先ほど紹介したエンゲージメントを測る指標として用いられます。
平均エンゲージメント時間
平均エンゲージメント時間 =(すべてのセッションでウェブサイトがフォーカス状態にあったか、アプリがフォアグラウンド表示されていた合計時間)÷(アクティブ ユーザーの合計数)
ここでのエンゲージメントは滞在時間を表しています。
エンゲージメントセッションではコンバージョンやページビュー回数が加味されていましたが、ここでは加味されていません。
アクティブユーザー
GA4 のプライマリ ユーザーに関する指標: ウェブサイトまたはアプリケーションにアクセスした個別のユーザーの数。エンゲージメント セッションが発生するか、アナリティクスで以下の情報が収集されると、アクティブユーザーとして認識されます。
・ウェブサイトの first_visit イベントまたは engagement_time_msec パラメータ
・Android アプリの first_open イベントまたは engagement_time_msec パラメータ
・iOS アプリの first_open イベントまたは user_engagement イベント
定義を一見するとすべてのユーザーが対象に見えますが、特定のイベントの発火が条件となります。
なのでサイト訪問して数秒しないとアクティブユーザーとして認められないようです。F5連打で更新するなどの意味のないサイト訪問をノーカウントする意図だと思われます。
イベント
サイト上の特定の操作やインタションです。主なイベントには以下のようなものがあります:
- click:Webサイト外リンクのクリック
- file_download:ファイルのリンクをクリック
- first_visit:初めて訪れたユーザー
- page_view:ページビュー
- scroll:ページ最下部まで初めてスクロールした時
- session_start:セッションの開始
- view_search_result:サイト内検索
ユーザー
アクティブユーザーを指す。以下のようにレポート画面で使われています。
エンゲージのあったセッション数(1ユーザーあたり)
1アクティブユーザーあたりの、エンゲージメントセッション数です。
エンゲージメント率
セッションのうちエンゲージメントセッションがあった割合を%表示したものです。
オーガニック検索
検索結果ページに表示されるもののうち、広告以外の検索結果です。
過去30分間のユーザー
30分以内にサイトにアクセスしたアクティブユーザー数です。
新規ユーザー数
サイトに初めて訪れたユーザー、もしくはアプリを初めて起動したユーザーの数です。
セッションの手動参照元
ユーザーがサイトに訪れセッションが開始した時の、サイトへの流入元です。
例えば以下のようなものがあります
- google:Google検索からサイトに訪問
- t.co:Xからサイトに訪問
チャネルグループ
Webサイトへの訪問経路をグループ化したもの。
チャネルグループには例えば以下のようなものがあります
- Direct:ブックマークなどの直接流入
- Organic Search:Googleなどの検索結果(広告リンク以外)
- Organic Social:SNSのリンク(広告リンク以外)
- Referral:他サイトから(広告リンク以外)
- Paid Search:検索エンジンの広告
- Unassigned:どのチャネルグループにもあてはまらないもの
ユーザーあたりのビュー
表示回数÷アクティブユーザー数。
この数値が大きいほど一回の訪問で複数回そのページに訪れることが多いことを表します。
ユーザーのアクティビティの推移
[ユーザーのアクティビティの推移]には、過去 30 日間、7 日間、1 日間にアプリを使用したユーザーの数が表示されます。このカードを使用すると、アクティビティの変化を長期と短期で比較して確認できます。このカードには、サイトがフォーカス状態にあったときにウェブサイトを操作したユーザー、またはアプリがフォアグラウンド表示されていたときにアプリを操作したユーザーのみが含まれます。
ランディングページ
ユーザーが最初にアクセスしたページです。
まとめ
似た用語でも違う意味で使われているものもあり、理解が難しかったでしょうか。
用語の意味を厳密に理解していなくてもグーグルアナリティクスは使えます。
しかし、用語の意味を調べることで、サイトのどの部分がGoogleに評価されるのかがなんとなく見えてこないでしょうか。
例えば、エンゲージメントセッションの定義を説明しました。そこでは、セッションがエンゲージメントセッションとしてカウントされる条件がありました。
となると、その条件を満たす10秒以上閲覧してもらえるようなサイトが良い評価をもらえるんじゃないか、とか考えれるわけです。
考えなくてもツール自体は使えますが、なんの記事を作成して良いのか迷った時にヒントを与えてくれるかもしれません。
本記事がグーグルアナリティクスの理解とコンテンツ作成のお役立ちになれば嬉しいです。
コメント